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花魁豆知識③「廓(くるわ)言葉」について

  • 花魁豆知識

~廓(くるわ)言葉について~

【廓(くるわ)言葉とは】

廓とは、城の囲いや遊郭のことを指します。つまり、廓言葉とは遊郭の言葉であり、花魁が語尾につけていたとされる「~でありんす」というような話し方のことをいいます。
「花魁言葉」ともいいます。

【なぜ花魁は廓言葉を使ったのか】

「~でありんす」は「~です」「~であります」の吉原遊郭独特の言い方なのですが、なぜこんな言い回しをしていたかと言うと、遊郭には色んな地方から女性が集まっていたので各地の方言が混在していました。

花魁は田舎の出が多く、自分のことを「おいら」と呼ぶものも多かったとされています。そういった田舎の言葉は、当時は品性がないとされており、訛りが強く聞き取れないこともありました。
それでは客は興が失せてしまい、色気もないであろうということで、吉原の花魁たちは方言を隠す為に廓言葉で統一したのです。
ちなみに廓言葉では自分のことを「わっち」「わちき」「あちき」などと呼んでいました。

この廓言葉は遊女屋(簡単にいうとお店のこと)によって違っていて、「~です」にあたる言葉には「ありんす」以外にも「おす」「ざんす」「だんす」など色々あって、言葉を聞くとどこの花魁かわかったそうです。

※当記事の内容は諸説ございますので、見解の相違につきましては予めご了承下さいませ。

黒のカッコイイ打掛を着て扇子を持っている花魁

 

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